最優秀賞

「いってきます」  新井　幸男  (川越市)

[評］

　まるでザ・ビートルズの有名なレコード・アルバム『アビイ・ロード』ジャケット写真をパロディ化したような、小学生４人がそれぞれバラバラ──異なる傘、服装、ランドセルル、靴──で横断歩道を渡るユーモラスな登校風景が笑いを誘う。撮影会ながら雨が降っていたことで４人の持ちものが増えて効果を増した。惜しむらくは、レンズの絞りを開放に、カメラアングルをもう少し上げてバックを簡略化して、よりいっそう４人を際立たせたかったことである。（評は河野和典元日本カメラ編集長）

優秀賞

「商　魂」  深町　満夫  (熊谷市)

[評］

　店の前で、和服姿で呼び込みをする女性。まるで演歌歌手のように、その声を発した瞬間を見事に捉えて迫力満点である。ただし、左側の階段部分は余分であろう。(評は河野和典元日本カメラ編集長）

優秀賞

「梅雨の花」  内藤　文夫  (北本市)

[評］

　梅雨の合間、わずかに日が差した瞬間を逃さず、しかも、周囲の余分な光景をカットして、このカラフルな花を見事に咲かせたところが秀逸である。（評は河野和典元日本カメラ編集長）

入選

「川越の乗り物」  江原　和彦  (さいたま市)

入選

「骨董品に光射す」  半田　充右  (行田市)

入選

「蔵造りの町小江戸」  半田　洋一  (狭山市)

入選

「雁振瓦の装飾」  漆原　優彦  (川口市)

入選

「思い出作り」  鈴木　美智子  (坂戸市)

入選

「見入る」  今野　賢  (加須市)

入選

「小江戸を写メ」  中村　信雄  (さいたま市)