最優秀賞

「生命を吹き込む」 菅沼　好子  ( 小川町 )

[評］

　軍手に抱かれて筆で顔を描かれる人形。白い画面で赤い口紅もコントラストが鮮やかだが、このちょっと覗いた指先はこの場面のリアリティを土台から盛り上げている。人形の顔立ちも美しいが、全体の白く明るく輝くようなトーンとコントラストが、とても上品な作品に仕上げている。適度な絞りによるぼけ具合も見事なクローズアップである。(評は河野和典元日本カメラ編集長)

優秀賞

「伝統を守る男衆」 半田　充右  ( 行田市 )

[評］

　ユーモア溢れる見事な一瞬を捉えたものだ。男衆の派手な出で立ちにこのポーズ、そして何より下で一列に並んだ「一金」が効果を上げている。(評は河野和典元日本カメラ編集長)

優秀賞

「文化への眼差」 竹林　雅春  ( 熊谷市 )

[評］

　紙漉きの文化を伝える場面の常套手段は職人の姿であるが、ここではゲストの子供たちが素晴らしい。みんなのその眼の表情は伝統文化の未来を暗示している。評は河野和典元日本カメラ編集長)

入選

「伝統を守って」 伊藤　康雄  ( 宮代町 )

入選

「鴻巣名物」 本間　静子  ( 所沢市 )

入選

「春風に踊る」 清水　英夫  ( さいたま市 )

入選

「継承」 笹川　三之  ( 鶴ヶ島市 )

入選

「炎の演出」 齋藤　岩男  ( 桶川市 )

入選

「五月の風」 鯉沼　兆章  ( 加須市 )