2016年(H28) 第1回 自由
最優秀賞
「想い出」 程塚 毅 ( さいたま市 )
- [評]
- 斬新で、新鮮な作品である。もちろん現実にあった光景を切り取った写真ではあるのだが、いわば自分で絵筆をもって描くように、自分が思い描くイメージがなければこのような画面構成はできない。いわば無から有を創り出したと言えるような、とてもクリエーティブな作品である。ここに示された素材──鎖状の竪樋、レンガ、苔、シダ、自転車──からは題名通り、時間の堆積を感じさせる。(評は河野和典元日本カメラ編集長)
優秀賞
「猿まね」 清水 英夫 ( さいたま市 )
- [評]
- どこかモンキーパークでの一コマであろう。好対照な少年と猿の仕草である。少年のふざけたポーズに少年をあざけるような猿。本来の人間と猿の立場が逆転したような、何ともユーモラスな作品である。少年の服と手袋の赤もこの写真に色を添えている。(評は河野和典元日本カメラ編集長)