2015年(H27) 第1回 自由
最優秀賞
「ある夏の日」 鈴木 美智子 (川越)
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- この青の中に白く輝く水面の波紋が絶妙で美しい。真上から見下ろした画面構成が効果を発揮している。画面上部左右の濃い青色が画面を引き締め、父と娘を浮き上がらせている。締まった露出設定、シャープなピント、濃度たっぷりなプリントがこの写真にパワーを与えている。題名は凝ったものではないのだけれど、「ある夏の日」の思い出を代表するような、シンボリックな効果がある。(評は河野和典元日本カメラ編集長)
優秀賞
「異空間」 長島 善江 (太井)
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- よくこのような画面が得られたものだ。犬を連れて散歩する人を小高い丘を背景にスナップというのであればごく当たり前だが、何といっても、この画面に特大のシャボン玉をフィルターとして活用したことである。作者のシャボン玉の正面?反対側?に回り込んだフットワークの良さと、その効果を瞬間にひらめかせた機転が光る。(評は河野和典元日本カメラ編集長)
優秀賞
「風の子」 小久保 美憲 (熊谷)
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- 寒さも何のその、カメラを向けられた3人が、それぞれ得意のポーズで応えているかのような天真爛漫さが面白い。斜光の光線状態とモノクロームによる描写は立体感があり、ひときわ3人を輝かせて的確である。(評は河野和典元日本カメラ編集長)