2015年(H27) 第1回 風景
― 風景は「ネイチャ」で実施 ―
最優秀賞
「氷の華」 新井 勝 (坂戸市)
- [評]
- 自然が創り出す天然の造形力には驚かされる。「氷の華」の周辺には放射方向にタテに伸びる気泡が、その内側には丸い気泡があって、中心部の白い曲線の紋様と共にコントラスト鮮やかに、見事に「氷の華」を描写している。しかし、その内容はと言えば、宇宙をも想像させる、もっと広大で深淵なイメージをもたらせているではないか。(評は河野和典元日本カメラ編集長)
優秀賞
「落陽の刻」 本間 静子 (所沢市)
- [評]
- ピシッと張りつめた冬の澄んだ空気感を漂わせる風景である。湖面手前にはうっすらと氷りが張り模様を描く。そして夕陽のオレンジ色が、真っ黒な島影の周囲でひときわ色濃く鮮やかに輝く。余分は一切なく、そのシンプルな画面構成が効果を上げている(評は河野和典元日本カメラ編集長)
優秀賞
「冬の子~凍滴」 冨倉 正 (松伏町)
- [評]
- この作品も最優秀賞と同様に自然の造形による賜である。しかし一体このシロモノは何なのか、具体的なことは一切分からない不思議な光景である。真っ暗な画面の中、作者はよくぞ、この不思議な物体を発見し現したものである。(評は河野和典元日本カメラ編集長)